QCY AilyBuds Pro+(HT10)をレビュー|インナーイヤーでもメリハリのある高音質のLDAC対応ワイヤレスイヤホン

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耳にフィットするカナル型イヤホンは、迫力のあるサウンドに遮音性が高くノイキャンの性能を存分に体験できる反面、長時間装着していると耳に疲労感が出やすいのがネック。

今回紹介する「QCY AilyBuds Pro+(HT10)」は、インナーイヤー型とは思えない厚みのあるサウンドに高性能なアダプティブANCを搭載した疲れにくいワイヤレスイヤホン。

QCY AilyBuds Pro+(HT10)
  • 7,000円台とリーズナブル
  • LDACに対応
  • マルチポイントに対応
  • 高性能なアダプティブANC搭載
  • インナーイヤーでも厚みのあるサウンド
  • AIオーディオで最適な音質に補正してくれる
  • 着脱感知機能非搭載
  • ワイヤレス充電に非対応

QCY AilyBuds Pro+は、LDACやAIオーディオなどを搭載したインナーイヤー型ワイヤレスイヤホン

搭載しているアダプティブANCは性能抜群ですし、音質もバランスが良く厚みのあるサウンド。

今回は、インナーイヤーの常識を変えるワイヤレスイヤホン「QCY AilyBuds Pro+」をレビューしていきます。

この記事はメーカー様よりご提供いただき、率直なレビューを元に作成しています。

Contents

QCY AilyBuds Pro+(HT10)|スペック・詳細

QCY AilyBuds Pro+(HT10)のスペックと詳細を紹介していきます。

クリックすると開きます

QCY AilyBuds Pro+|価格・スペック
価格7,480円
重さケース+イヤホン
37.2g
イヤホン(片側)
4.3g
カラーブラック
ホワイト
ドライバー13mmダイナミックドライバー
対応コーデックLDAC
SBC
AAC
再生時間ANC ON
イヤホン単体:4時間
充電ケース込み:23時間
ANC OFF
イヤホン単体:5時間
充電ケース込み:28時間
充電時間(充電ケース)約2時間
充電端子USB-C
ワイヤレス充電非対応
接続方式Bluetooth 5.3
受信距離約10m(障害物がない場合)
ANC対応
風切り音カット
ゲームモード
外音取り込みモード非対応
着脱感知機能
マルチポイント最大2台まで接続可能
※LDACで接続する場合は利用不可
防水性能充電ケース
なし
イヤホン
IPX4
QCY AilyBuds Pro+|価格・スペック

QCY製品は以前紹介した、多機能で高性能なワイヤレスヘッドホン「QCY H3」は、有線でしかハイレゾ音質で音楽を楽しめませんでした。

QCY H3のレビューはこちら!

今回紹介するAilyBuds Pro+は、QCY製品初のLDACに対応したインナーイヤー型イヤホンで、ワイヤレスでもハイレゾ音質で音楽を楽しめるようになりました。

他にもAIアダプティブオーディオやアダプティブANC機能など、7,000円台の価格帯とはいえ、ユーザーに合わせて最適なオーディオ体験ができる1台。

ゆう

高性能な機能ばかりで価格以上に満足度が高いです!

カナル型イヤホンだと圧迫感があって耳が疲れてしまう人、インナーイヤー型イヤホンでも厚みのある音質でANCの性能にこだわりたい人に最適です。

QCY AilyBuds Pro+(HT10) レビュー

QCY AilyBuds Pro+(HT10)をレビューしていきます。

同梱物
  • QCY AilyBuds Pro+
  • USB-C to USB-A(13cm)
  • 取扱説明書

充電ケースは丸いフォルムが最高に可愛いすぎるデザイン。

AirPods Proと比べるとかなりコンパクトで、このサイズであればサコッシュのような小さいポーチに入れても荷物になりません。

ボトム部分には、USB-Cポートとリセットボタンを搭載

充電ケース正面にはLEDが搭載しており、充電中やバッテリー残量などのステータスをお知らせしてくれます。

バッテリー残量

白色に5秒間点灯:20%以上

赤色に5秒間点灯:20%未満

赤色に3回点滅:5%未満

バッテリー残量の確認はリセットボタンを押すことで確認が可能で、フル充電で最大28時間の連続使用ができます。

充電ケースが大きく開かないと取り出しにくくてストレスが溜まる一方ですが、AilyBuds Pro+の充電ケースはガバッと大きく開く設計。

収納穴に差し込まなくてもイヤホンを手前に倒しながら取ることも可能なので、取り出し・収納がスムーズにできます。

タッチセンサーを搭載したインナーイヤー型イヤホン

AilyBuds Pro+は、カナル型のようにイヤーピースのないインナーイヤー型イヤホン

パッケージにLDAC&ハイレゾ認定のロゴ

インナーイヤー型イヤホンでもLDAC対応のハイレゾ認定ワイヤレスイヤホンなので、ワイヤレスでもハイレゾ音質で音楽を楽しめます。

AirPodsのような形状をしており、左右合わせて6基のマイクを搭載しています。従来のインナーイヤー型イヤホンと比べると多くのマイクを搭載しているので、クリアな音声で通話も可能です。

普段からLサイズのイヤーピースを着用していますが、大きく首を振っても落ちることはないですし、かといって圧迫感はなく長時間着用しても疲れにくく快適でした。

QCY AilyBuds Pro+には、ノズルの上部部分にタッチセンサーを搭載しています。

この価格帯だと感度が鈍くてなかなか反応してくれないものもあるのですが、感度もよくて直感的に操作ができます。

マルチポイントに対応で最大2台までのデバイスと同時接続できる

AilyBuds Pro+は、最大2台まで同時接続が可能なマルチポイントに対応しています。

クリックすると開きます

|ペアリング・マルチポイント設定方法
STEP
デバイスとペアリング

AilyBuds Pro+のケースを開いて電源をオンにします。

デバイスのBluetooth設定から「QCY AilyBuds Pro+」を接続してペアリング完了です。

STEP
アプリをインストールしてデュアルデバイス接続をオンにする

AilyBuds Pro+のマルチポイントの設定方法ですが、まずはアプリをインストールする必要があります。

QCY

QCY

Dongguan Hele Electronics Co., Ltd.無料posted withアプリーチ

私の場合、マルチデバイスの設定がうまくいかずに、アプリを確認してみたらデフォルトで「デュアルデバイス接続」がオフになっていました

マルチポイント接続をする場合は、必ずこの設定をオンにしておきましょう。

STEP
2台目のデバイスを接続して完了
  • 1台目のデバイスのBluetoothをオフにする
  • 2台目のデバイスを1台目と同様の手順でペアリング
  • 1台目のデバイスのBluetoothをオンにする
  • 1台目のデバイスに「AilyBuds Pro+」を手動で接続する

以上の手順でマルチポイントの設定は完了です。

AilyBuds Pro+のマルチポイントは、音楽などを割り込んで切り替えはできず、必ず片方のプレーヤーを一時停止する必要があります。

通話の場合は、iPadで音楽を聴いていてiPhoneで電話をかけると自動で切り替わります。

受話の場合、音楽はミュートになり着信に気がつけますが、スピーカーを手動での切り替えが必要です。

LDACで音楽を聴く場合は、専用アプリからマルチポイント接続をオフにしないと、ハイレゾ音質で音楽を聴くことはできません。

専用アプリを使用すればタッチコントロールをカスタマイズできる

専用アプリ「QCYアプリ」を使用することで、タッチコントロールの割り振りやAIアダプティブオーディオへの切り替えなど、様々な設定ができるようになります。

QCY

QCY

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クリックすると開きます

QCYアプリ|できる設定
  • イコライザーの設定
  • ノイキャンモードの切り替え
  • オーディオバランス
  • タッチコントロールのカスタマイズ
  • ヘッドセットを探す
  • 電源オフ
  • 風切り音カット
  • デュアルデバイス接続
  • ゲームモード
  • スリープモード
  • ファームウェアのアップグレード
  • 設定のリセットなど

イコライザーのプリセットは7つと自由にカスタマイズできるものから設定が可能です。

低価格のワイヤレスイヤホンですが、それなりに細かいイコライザーのカスタマイズができます。

タッチコントロール|カスタマイズできる設定
  • 再生/一時停止
  • 次曲/前曲
  • 音声アシスタント
  • 音量+/ー
  • ゲームモード

QCYアプリを使用すれば、タッチコントロールをプリセットから好きなようにカスタマイズが可能

誤作動しないように1回のタッチでは反応しないようできますし、スリープモードという機能を使えば、オンにしている間はタッチ操作が無効になる機能も搭載しています。

スリープモードはケースに収納すると自動で解除されます。

ゆう

横になっているときはスリープモードにしておけば誤作動しないので便利な機能です!

装着状態を認識して最適なリスニング体験ができる

AilyBuds Pro+には、AIアダプティブオーディオとアダプティブノイズキャンセリングを搭載しているので、装着状況をリアルタイムで認識して最適なリスニング体験が可能になっています。

正直、インナーイヤー型イヤホンに搭載しているノイズキャンセリング機能なんて微々たるもの…と期待はしていなかったのですが、想像を遥かに超えるほど性能が良く驚きました。

AilyBuds Pro+|ノイキャン性能

高:ANC OFF時と比べて70%〜80%軽減

低:ANC OFF時と比べて70%〜80%軽減

飛行機の走行音やエンジン音、電車の走行音など、耳をすまさないと聞こえないくらいノイズをカットしてくれます。

外音取り込みモードは非搭載ですが、ノイキャンをオフにすれば周囲の音をしっかり聞き取れるので、この点はインナーイヤー型イヤホンのメリットでもあります。

しっかり装着しないとうまく機能しない

AilyBuds Pro+は装着時の状況をリアルタイムに認識して、左右の耳に合わせてノイキャンの強さを最適化しています。

ただし、左右ともに「装着効果が優秀」にならなければ、最大限にノイキャンの性能は発揮しません。

ゆう

フィット感を調整できないインナーイヤータイプだから、耳の大きさによってはノイキャンが発揮しない可能性がありそう…

初めてAilyBuds Pro+を着用して音楽を聴いた時は、インナーイヤー型イヤホンの中ではそれなりの音質ぐらいでしか感じませんでした。

ですが、アプリからAIアダプティブオーディオに切り替えると、音の厚みが増して同じイヤホンとは思えないくらいに高音質なサウンドに変化しました。

QCY AilyBuds Pro+(HT10)|音質チェック

iPadからAmazon Music UnlimitedでAilyBuds Pro+を使用してみたところ、抜け感があり低音の厚みも感じられるサウンドでした。

イコライザーはAIオーディオを選択しています。

AilyBuds Pro+|音質評価

高音域
1
2
3
4
5
中音域
1
2
3
4
5
低音域
1
2
3
4
5
バランス
1
2
3
4
5

中高音は透き通るようなクリアな音質で抜けが良く、キレがありながらも聴き疲れしないサウンド。

カナル型イヤホンと比べると流石に低音の迫力は劣ってしまいますが、インナーイヤー型イヤホンのイメージが変わるくらい厚みがありました。

全体的にメリハリのあってテンポが良い曲を聴いていると、軽やかに気持ちのいいサウンドでした。正直、この音質で7,000円台で購入できちゃうのは驚きの一言。

QCY AilyBuds Pro+(HT10) レビュー|まとめ

QCY AilyBuds Pro+(HT10)は、軽い装着感で長時間着用しても疲労感はないですし、何よりインナーイヤー型イヤホンのイメージを変えてしまうくらい立体感の音質には大満足の1台でした。

QCY AilyBuds Pro+(HT10)
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • AIオーディオ搭載でメリハリのあるクリアな音質
  • 耳が疲れにくいインナーイヤー型イヤホン
  • アダプティブANCが高性能
  • LDAC対応
  • マルチポイント対応
デメリット
  • ワイヤレス充電に非対応
  • 着脱感知機能非搭載

ワイヤレス充電に非対応だったり着脱感知機能が非搭載じゃなければ、満点を付けたいくらいに満足度の高いワイヤレスイヤホン

ノイキャンの性能の低さや迫力のないサウンドなど、インナーイヤー型イヤホンのデメリットを感じさせない性能には驚かされてばかりでした。

今回は、インナーイヤーのイメージをひっくり返してくれるLDAC対応ワイヤレスイヤホン「QCY AilyBuds Pro+(HT10)」をレビューしました。

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