ロープロファイルキーボードは、キーストロークが短く硬い底打ち感が苦手で今まで避けてきました。
ロープロファイルキーボードで世界初のガスケットマウントを搭載した「Lofree Flow」と出会い、美しいデザインと打ち続けたくなるソフトな打感に魅了されてしまいました。
- ホットスワップ対応
- Cherry MX互換のKailh製POMスイッチ採用
- ガスケットマウントを搭載
- 最大3台までペアリングが可能
- 存在感のある美しいデザイン
- 薄くて軽量なので持ち運びに最適
- 英語配列のみ
- Lofree Flow専用のキースイッチのみ対応
- チルトスタンド非搭載で角度調整ができない
- 専用のキーマップソフトがない
Lofree Flowは、ガスケットマウントとPOMスイッチを採用していることで、ロープロファイルキーボードとは思えない心地の良い打感のメカニカルキーボード。
アルミニウム素材を使用した美しい佇まいのキーボードで、最高の打ち心地だけではなく所有欲も満たしてくれる1台。
今回は、心地の良い最高のタイピングができるロープロファイルキーボード「Lofree Flow」をレビューしていきます。
Lofree Flow|スペック・詳細
Lofree Flowの詳細を紹介していきます。
価格 | 25,999円 |
---|---|
キーキャップ | PBT素材 Cherry MX互換 |
キースイッチ | Kailh製 POMスイッチ Ghost(リニア・赤軸) Phantom(タクタイル・茶軸) ※Wizard(クリッキー・青軸) ※Wizardはオプションでのみ購入が可能です。 |
キー配列 | 英語配列(US配列) |
キー数 | 84 |
重量 | 568g |
サイズ | 316mm(幅)×126mm(奥)×24.5mm(厚) ※厚みは傾斜脚を含んだ長さです。 |
充電端子 | USB-C |
充電時間 | 3時間 |
最大駆動時間 | 最大40時間 |
接続方式 | Bluetooth 有線(USB-C) |
最大接続距離 | 最大15m |
最大接続台数 | 最大3台 |
対応OS | Windows MacOS iOS Android |
ホットスワップ | 対応 |
バックライト | 搭載 |
クラウドファンディング「GREEN FUNDING」で絶大な支持を得た、Lofree Flowは今までのロープロファイルキーボードの常識を変えた1台。
中でも特徴的なのが、ロープロファイルに世界初のガスケットマウントを搭載して、Lofree Flowのために作られたPOMスイッチはソフトな打感とスムーズなストロークを実現しています。
他にも、美しいデザインにPBT素材のキーキャップを採用していたりと、細かいところにもこだわりが強く完成度の高いロープロファイルキーボードです。
Lofree Flow|レビュー
Lofree Flowをレビューしていきます。
- Lofree Flow
- USB-C to USB-A
- 取扱説明書
付属のケーブルは、USB-C側がL字になっているので、キーボードに差し込む時に邪魔にならなくて嬉しいセット内容。
Lofree Flowはテンキーレスの75%レイアウトのキーボードで、JIS配列はなくUS配列のみの仕様。
本体フレームは全てアルミニウムを使用した、見た目も美しく最高にクールなデザインです。
Win/Mac・Android/iOSに対応したキーボード。
Fn+N:Windows/Android
Fn+M:Mac/iOS
システムの切り替えは、キーを押すだけで切り替えが可能です。
Fn+Fキーと組み合わせることで、音量調整や画面の明るさ調整など、マルチ機能キーも備えています。
クリックすると開きます
マルチ機能キー|一覧
Mac | Windows | |
---|---|---|
Fn+F1 | 画面の明るさ− | |
Fn+F2 | 画面の明るさ+ | |
Fn+F3 | マルチ画面 | |
Fn+F4 | 検索 | |
Fn+F5 | バックライト− | |
Fn+F6 | バックライト+ | |
Fn+F7 | 前曲 | |
Fn+F8 | 再生/停止 | |
Fn+F9 | 次曲 | |
Fn+F10 | ミュート | |
Fn+F11 | 音量− | |
Fn+F12 | 音量+ | |
Fn+Opt/Ctrl | – | メニュー |
Fn+PrtSc | – | 電卓 |
Fn+Ins | – | 音声アシスタント |
Fn+Del | ロック |
キーボードのサイドには、ゴールドのアクセントが高級感を演出をしてくれています。
キーボードの前方には、バッテリー不足や充電中にお知らせしてくれるLEDバーが搭載しています。
バッテリー不足の場合は、赤色に点滅してくれるので、充電のタイミングを逃さずチェックできます。
背面には四隅に滑り止めのシリコンとサイドライトが両サイドに搭載しています。
もちろん技適取得済みで技適マークも印字されているので、ワイヤレスで安心して使用できます。
キーボードを置いて右奥にUSB-Cポートと電源スイッチを搭載。
Bluetooth・有線に両対応したキーボードなので、バッテリー切れが起きても充電をしながら使用できます。
Bluetoothは最大3台までペアリングが可能で、一度ペアリングをしておけば簡単にデバイスの切り替えが可能です。
Fn+1/Fn+2/Fn+3で切り替えができます。
軽量でコンパクトなサイズで持ち運びにも最適
サイズもかなりコンパクトで、最も薄い場所で16mmしかありません。
重さは約600gとかなり軽量なので、外出先にも持って行きやすいですし、キーボード環境を変えずにシーンに合わせた使い方ができて嬉しい設計です。
バックライトとサイドライト搭載して暗い部屋でも映える
Lofree Flowには、キーバックライトとサイドライトが搭載しているため、暗闇でのタイピングでも美しいライティングで使用できます。
手元を明るく照らせない場合でも、十分に照らしてくれるキーバックライトは、どのキーか視覚的にガイドしてくれます。
サイドライトは8種類のカラーに切り替えができるので、好きな色にカスタマイズが可能です。
もちろんバックライトをオフにすることも可能なので、デスクに合わせた使い方ができます。
Fn+←:常時点灯/ブリージング/OFF
Fn+→:バックライトのカラー切り替え
常時点灯でも美しいライティングを奏でてくれますが、サイドライトをブリージングに切り替えると、雰囲気のあるライティングで使用できます。
美しいライティングで作業できるので、ついついデスクに向かいたくなってしまいます…!
角度調整はできないが程よい角度でスムーズにタイピングができる
ただ注意して欲しいのは、Lofree Flowには角度調整ができるチルトスタンドがありません。
角度調整はできないものの、完全にフラットな状態ではなく、3.9度と緩やかな角度が付いています。
ロープロファイルキーボードを初めて使用したのですが、リストレストがなくても指が次への動作に滑らかに移動ができて快適そのもの。
厚みのある「Keychron Wooden Palm Rest」を一緒に使用してみると、かえって打ちにくくなるので、リストレストを導入するなら薄いタイプのものを選ぶのがベストです。
Keychron Wooden Palm Restレビューはこちら!
もちろんリストレストを併用しなくても快適なタイピングができるのですが、角度調整ができないのがネックで、奥のキーが少し打ちにくいのが正直なところ。
Lofree Flowのために、Grovemadeのリストレストを導入したところ、打ちにくさが解消され疲れにくいタイピングができるようになりました。
またガスケットマウントのおかげで底打ち感はないですし、何より無駄な動作が減って疲れにくい環境でタイピングができるようになりました。
今までロープロファイルキーボードを避けていたのが嘘みたいに、これなしでは作業をしたくないほど気に入っています。
Cherry MX互換の高品質なPBTキーキャップを使用
キータッチの質感であったり、打鍵感のリッチさを求めるなら、PBT素材が使われているかどうか絶対にチェックしておきたいところ。
Lofree Flowに採用されているキーキャップは、PBT含有率85%の高品質なPBTキーキャップを採用しています。
他にも5面染料昇華が施されているので、キーキャップのカラーリングや印字が鮮やかに印刷され、耐久性にも優れたプレミアムなキーキャップ。
Cherry MX互換のキーキャップと交換ができるので、自分好みのキーキャップと交換して使用することも可能です。
ロープロファイルのキーキャップだけではなく、通常プロファイルのキーキャップも交換できます。
こういう交換をする人はいないと思うけど、キーキャップ選びも楽しめる一台!
スムーズな打感を備えたKailh製POMスイッチを採用
Lofree Flowのために制作されたKailh製POMスイッチは、摩擦が少なく自己潤滑機能を備えているので、時間経過とともにスムーズで軽快なタイピングが可能です。
Lofree Flowを使用してからしばらく経ちますが、引っ掛かりがなく滑らかなタイピングができて、指が勝手に動いていると感じるほどスムーズな打感。
ただ本体のカラーによって、キースイッチの軸を選べないので、購入時には注意が必要です。
シルバーホワイト:GHOST|リニア(赤軸)
スペースグレイ:PHANTOM|タクタイル(茶軸)
この仕様が少し悩みどころで、例えばスペースグレイでリニアキー(赤軸)で使いたい場合は、キースイッチを別途購入しなければなりません。
ホットスワップ対応だけど専用のキースイッチを選ぶ必要がある
Lofree Flowはホットスワップ対応のキーボードですが、他メーカーのロープロファイルキースイッチと互換性はありません。
お気に入りの決まったキースイッチを換装したい人には物足りないですが、オプションで用意されているLofree Flow専用のキースイッチを3つの軸から選べます。
- GHOST|リニア(赤軸)
- 静音性に優れた軽いタッチ
- PHANTOM|タクタイル(茶軸)
- 静音性と打鍵感を感じられるタッチ
- WIZARD|クリッキー(青軸)
- 軽快なクリック感のあるタッチ
Ghost(リニア・赤軸)|打鍵音
Phantom(タクタイル・茶軸)|打鍵音
Lofree Flow レビュー|まとめ
Lofree Flowを使用してからというものの、ロープロファイルキーボードの虜になってしまったくらい、最高の打鍵感のキーボードでした。
- ロープロファイルとは思えない最高の打ち心地
- ガスケットマウントを搭載してソフトな打感
- 最大3台までペアリングが可能
- 美しく高級感のあるデザイン
- 角度調整ができない
- キースイッチは他メーカーと互換がない
長期間使用してみてデメリットと感じたのは、チルトスタンドが非搭載のため角度調整ができないぐらい。
ロープロファイルキーボードの唯一の悩みだった底打ち感はないですし、長時間タイピングしていても疲れ知らずの心地よい打感は思わず虜になってしまう1台。
所有欲を満たしてくれる美しいデザインは、デスクセットアップにも最適ですし、作業へのテンションをぶち上げてくれるメカニカルキーボードでした。
今回は、ロープロファイルでも心地よいタイピングができるメカニカルキーボード「Lofree Flow」をレビューしました。
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