ダイナミックマイク「FIFINE AmpliTank K688」をデスクで使用していますが、低価格でもノイズレスでクリアな音声を収録できて、マイク初心者には嬉しいマイク。
低価格でも高音質なマイクを販売するFIFINEから、見た目もクールで新しいダイナミックマイク「FIFINE TANK3」が登場しました。
- バランスが良くリッチな音質
- ノイズレスでクリア
- スリムでデスクに馴染みやすい
- USBだけで使える
- ゲインなどの調整がしやすい
- ミュートがボタンタイプ
- 本体の重量が重い
FIFINE TANK3は、ニュートラルな音質ではっきりとした音声を届けられる単一指向性ダイナミックマイク。
iPhoneとUSBだけで使用できる他に、オーディオインターフェイスと一緒に使えるXLRケーブルにも対応した1台。
今回は、ナチュラルで高音質な重厚感あふれるダイナミックマイク「FIFINE TANK3」をレビューします。
FIFINE TANK3|スペック・詳細
FIFINE TANK3のスペックと詳細を紹介していきます。
価格 | 14,689円 |
---|---|
重量 | 約525g(実測) |
対応マイクホルダー | 3/8インチ 5/8インチ |
接続方法 | XLRケーブル USB-C |
指向性 | カーディオイド |
サンプリングレート | 16bit/44.1k-48kHz |
周波数範囲 | 50~16kHz |
S/N比 | >80dB |
音圧レベル | 120dB |
感度 | -50±3dBV |
インピーダンス | >16Ω |
FIFINE TANK3は、デザイン・音質・使いやすさの3つを兼ね備えた、FIFINEが販売するマイクの中で最上位のフラッグシップモデル。
ミニマルで高級感あふれるスチール製の本体に加えて、マイク・ボリュームの調整を即座にできるダイナミックマイクです。
衝撃音を軽減してくれるシリコンやポップフィルターがマイク内部に搭載しているため、とにかくスタイリッシュなデザイン。
ノイズレスでナチュラルな音声を収録したい人、見た目にもこだわりたい人に最適なダイナミックマイクです。
FIFINE TANK3|レビュー
FIFINE TANK3をレビューしていきます。
- FIFINE TANK3
- USB-A to USB-Cケーブル(2.5m)
- 取扱説明書
TANK3の本体は、マットブラックのスチール製で構成された堅牢でミニマルなデザイン。
ゲーミングマイクのようにLEDが眩しく光ることもなく、落ち着いた雰囲気のまま使用できます。
マイクグリルはシルバーのスチールメッシュを採用していて、ポップフィルターと振動音を軽減してくれるシリコンが内蔵しています。
FIFINE AmpliTank K688には、外部にポップフィルターとショックマウントを搭載しているので、どうしてもサイズが大きくなってしまいました。
それに比べてTANK3には、ノイズを軽減してくれる仕組みが内部に搭載しているおかげで、スリムでスタイリッシュなデザインを実現しています。
堅牢なデザインの代償に、重さは約525gとかなり重め。
マイクホルダーのネジサイズは、3/8インチと5/8インチに対応。
マイクアームなどは付属していないので、別途購入する必要があります。
USB-C/XLRケーブルを接続するだけで使える
TANK3の背面には接続するためのポートが全て搭載しています。
- USB-Cポート
- XLR端子
- 3.5mmイヤホンジャック
TANK3はバスパワーで駆動するので、iPhoneやMacBook ProにUSBで接続だけで使えるダイナミックマイク。
ドライバーをインストールする必要がなく、USB-CでMacBook Proに接続するだけで認識してくれます。
マイクの音声をモニタリングできるように、3.5mmイヤホンジャックを搭載しています。
USB-C接続だけでもノイズレスでクリアな音声を収録できますが、XLRケーブルを使用すればよりよい音質で収録が可能です。
もちろんXLRケーブルを使用する場合は、オーディオインターフェイスなどが必要になりますが、手頃な価格で購入したい人は「FIFINE Amplitank SC1」が使いやすくて最適です。
FIFINE SC1のレビューはこちら!
セットアップ方法も簡単で下記の3ステップで完了。
- 「システム設定」を開く
- 「サウンド」を開く
- 「出力と入力」から「fifine Microphone」を選択
TANK3から出力設定ができるので、モニター用のイヤホンジャックを使用すれば、PCからの音もTANK3から出力が可能です。
ただFIFINE専用のアプリがないので、どうしてもOSに依存する設定になってしまいます。
カスタマイズ可能なアプリがあれば使いやすいのに…と感じてしまうのが正直なところです。
FIFINEさん…ぜひアプリの開発をお願いします!!
入出力レベルを即座に調整が可能でミュートボタンも搭載
TANK3のマイク・ボリュームの調整は、サイドにあるノブを回すだけで調整が可能です。
K688は調整のノブが背面にあって、ゲイン調整がしにくいのがネックでした。
TANK3では、サイドにゲイン調整のノブが搭載されたことで、すぐにアクセルができて調整がしやすく使い勝手が良かったです。
ミュートボタンもあるので、PCから操作しなくてもすぐにミュートができます。
ミュートボタンを操作した音
ただタッチセンサーじゃないのが少しネックな部分で、どうしても切り替え時にボタンのクリック音が入り込んでしまいます。
TANK3とK688を比較しながら音声チェック
FIFINE TANK3を使用して、iPhone 15 ProとMacBook Proで音声サンプルを収録してみました。
K688の音声サンプルも一緒に掲載しておくので、聴き比べてみてください。
- iPhone 15 Pro(USB-C)
- MacBook Pro(USB-C)
- MacBook Pro&SC1(XLR)
TANK3|キーボードの打鍵音チェック
ロープロファイルメカニカルキーボード「Lofree Flow(赤軸)」で打鍵音のチェックをしましたが、ほぼ音を拾うことなく収録ができました。
ここまで静かであれば、通話中にタイピングしても雑音を拾うことなく会話ができます。
Lofree Flowのレビューはこちら!
iPhone 15 ProとMacBook ProにUSB-Cケーブルのみを使用して収録した音声データです。
iPhone 15 Pro
MacBook Pro
USB-Cケーブルで接続しているだけですが、ホワイトノイズを感じることはないですし、周囲の生活音も拾うことなくノイズレスで収録ができました。
音質は飾り気がなく聞き取りやすい音質ですが、少し音圧が弱いように感じます。
MacBook ProにTANK3とオーディオインターフェイス SC1をXLRケーブルで接続した音声データです。
TANK3|SC1とXLRで接続
XLRケーブルでSC1に接続してみると、ハキハキとした聞き取りやすいクリアな音質で、ノイズも拾うことなく収録ができました。
K688は中高音域が強く感じられますが、TANK3はナチュラルで長時間聴いていても疲れにくい音質。
ただTANK3の場合、ポップノイズが少しだけ入り込みやすい印象を受けたので、この辺が気になるならK688を選んだ方がベストだと感じました
K688のレビューはこちら!
FIFINE TANK3 レビュー|まとめ
FIFINE TANK3を使用してみて、ナチュラルでハキハキとしたノイズレスな音質ですし、堅牢でミニマルなデザインはデスクに置いておきたくなるダイナミックマイクでした。
- ミニマルなデザインで高級感のあるデザイン
- バランスが良くハキハキとしたクリアな音質
- ゲイン調整がすぐにしやすい
- USBで接続するだけで使用できる
- USB-CとXLRに対応
- ミュートがボタンタイプ
- 専用のアプリがない
- 本体が重い
フラッグシップモデルのダイナミックマイクとはいえ、価格は15,000円程度で購入できますし、バランスの良いハキハキとした音質はかなり満足度が高いです。
もちろんUSB接続だけで使用できる手軽さもあるので、iPhoneだけで音声配信や音声データを収録したい人にも最適。
今回は、ナチュラルな音質で収録できるミニマルなダイナミックマイク「FIFINE TANK3」をレビューしました。
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