コンデンサーマイクやダイナミックマイクと一緒にオーディオインターフェイスがあると、高音質な音声で配信などが可能になります。
特にプリアンプ内蔵のコンデンサーマイクでは、プリアンプを稼働させるためにファンタム電源が必要不可欠。
手頃な価格でオーディオインターフェイスを導入したい人に、アンダー1万円で購入できる「FIFINE Amplitank SC1」を紹介。
- 1万円以下で購入できる
- ファンタム電源を搭載
- コンパクトでシンプルな設計
- USB-Cで接続するだけで使用できる
- ピークが可視化できてゲイン調整がしやすい
- Mac/Windowsに対応
- ライン出力が全て6.3mmTRSジャック
- 接続端子が前面にあって取り回しがしにくい
FIFINE Amplitank SC1は、コンパクトでシンプルな設計のオーディオインターフェイス。
XLRと標準ジャックを兼ね備えたコンボジャックとフォン端子を備えているので、マイクだけではなく楽器の接続も簡単にできて、ヘッドホンやスピーカーの出力も可能な1台。
今回は、コンパクトでリーズナブルに購入できるオーディオインターフェイス「FIFINE Amplitank SC1」をレビューしていきます。
FIFINE Amplitank SC1
FIFINE Amplitank SC1の詳細を紹介していきます。
価格 | 9,900円 |
---|---|
サイズ(実測) | 134mm(横)×105mm(縦)×50mm(高さ) ※ダイアル/ゴム足を含むサイズ |
重量(実測) | 約223g |
接続方式 | XLR(キャノン端子) 6.3mm標準フォン端子 USB-C(デバイスと接続) |
周波数応答 | 20~20kHz |
ダイナミックレンジ | マスター出力:85dB |
ヘッドホン出力:85dB | |
マイク入力:80dB | |
S/N比 | マスター出力:>80dB |
マイク入力:>75dB | |
ゲイン | 50dB |
インピーダンス | 32~600Ω |
最大出力レベル | +1dBV |
消費電力 | 電圧:5±0.25V 電流:500mA |
サンプリングレート | 16ビット/44.1k-48k Hz |
Amplitank SC1は、1万円以下で手に入るとはいえノイズレスで収録ができるオーディオインターフェイス。
入力端子はコンボジャックとフォン端子を搭載して幅広い用途で使用できますし、もちろんファンタム電源も搭載しています。
コンデンサーマイクを購入して低価格なオーディオインターフェイスを探している人にとって、十分な機能を備えている最適な1台です。
FIFINE Amplitank SC1|レビュー
FIFINE Amplitank SC1をレビューしていきます。
- FIFINE Amplitank SC1
- USB-C to USB-C(USB-A変換アダプター)
- 取扱説明書
Amplitank SC1はiPhone 15 Proと比べても、かなりコンパクトなサイズ感。
素材はプラスチック素材を使用しているので、約223gとかなり軽量です。
Amplitank SC1の上部には、入力ゲイン調整と出力調整が可能なダイアルを搭載しています。
- コンボジャック(XLR/標準フォンプラグ)
- ファンタム電源スイッチ
- 楽器/マイクスイッチ
- 6.3mmTRSジャック(INST出力)
- 6.3mmTRSジャック(ヘッドホン出力)
- ヘッドホン出力調整ダイアル
- ダイレクトモニタースイッチ
- 電源インジケータ
もちろんXLR(キャノン端子)での接続も可能なので、コンデンサーマイクやダイナミックマイクなどの接続が可能です。
ファンタム電源も搭載しているので、「FIFINE K699C」のようなコンデンサーマイクなど、内蔵しているプリアンプを稼働させられます。
ただ多くのダイナミックマイクの場合、プリアンプを内蔵していないものが多く、ファンタム電源をオンにすると故障の原因になる可能性があるのでオフにして使用しましょう。
他にも注意しなくてはいけないのが、搭載されている全てのジャックは6.3mmTRSジャックなので、ミニステレオプラグやRCAケーブルを6.3mmの標準フォンプラグに変換する必要があります。
入力端子がフロントパネルにあるので、XLRケーブルを接続するとケーブルの取り回しが悪いのが悩み。
マイク入力だけでもバックパネルにあれば置く場所に困らずにベストでした。
デバイスと接続するだけで使用できて手元で操作が可能
Amplitank SC1は外部電源要らずのバスパワーで使用できるので、バックパネルにあるUSB-Cポートからデバイスと接続するだけで使い始められます。
- 「システム設定」を開く
- 「サウンド」を開く
- 「出力と入力」から「fifine SC1」を選択
MacBook Proと接続してセットアップしてみましたが、たったの3ステップで設定が完了するので迷わずにセットアップが可能です。
ダイレクトモニタースイッチを搭載しており、オーディオインターフェイスで取り込んだ音声を直接ヘッドホンなどに出力することができます。
このダイレクトモニタースイッチをオンすれば、マイクで拾った音声を遅延なくモニタリングが可能です。
LEDで可視化できてゲイン調整しやすい
Amplitank SC1はマイク/INSTゲイン調整のダイアルにLEDが搭載しており、ピークに合わせてLEDの色でお知らせしてくれます。
DAWやパソコンのピーク数値を見なくても、ある程度の目安が把握ができてかなり便利な機能。
何よりLEDでわかりやすくお知らせしてくれるので、配信中やWeb会議中に入力レベルのピークをいち早く調整が可能です。
ピークの可視化ができるから音割れ防止にも一役買ってくれます!
マイクやヘッドホンを高音質化してくれる
Amplitank SC1にダイナミックマイクや有線でヘッドホンを接続してみましたが、低価格ながらノイズレスで収録ができますし、音質も向上してかなりコスパの良い1台でした。
まずは、Amplitank SC1に「FIFINE AmpliTank K688」をXLRで接続して音声を収録してみました。
K688のみでUSB-C接続で収録した音声
SC1にK688をXLR接続で収録した音声
K688だけでも十分に高音質な音声を収録ができますが、Amplitank SC1にXLR接続で使用してみるとノイズレスでよりクリアな音声で収録ができました。
K688のレビューはこちら!
他にも有線接続で「オーディオテクニカ ATH-HL7BT」で音楽を再生してみたところ、解像度が高くなり音域全体がメリハリのある高音質に向上。
もちろんM1 MacBook Proに有線接続するだけでも音質はいいのですが、Amplitank SC1を介して接続した方が臨場感溢れる音質でかなり好みでした。
FIFINE Amplitank SC1 レビュー|まとめ
Amplitank SC1を使用してみて、ノイズレスな収録に高音質な音楽が聴けるようになり、これでアンダー1万円で購入できるのは満足度が高すぎます。
- Mac/Windowsに対応
- 1万円以下で購入できる
- シンプルな設計で迷わず操作ができる
- ピークを可視化してゲイン調整がしやすい
- バスパワータイプでUSB-Cでデバイスに繋ぐだけ
- 入力端子がフロントパネルにある
- ライン出力端子が6.3mmTRSジャック
大きいコネクタのXLR端子が前面にあるため、どうしても場所をとってしまうのがネック。
ケーブルが邪魔になるから置く場所に悩みます…
とはいえ、気軽に配信を始めたい人やWeb会議での音声を少しでも綺麗にしたい人にとって、手頃な値段で購入できる上に十分な性能を備えているので最適です。
今回は、アンダー1万円でもノイズレスでコンパクトなオーディオインターフェイス「FIFINE Amplitank SC1」をレビューしました。
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